森の宿の物語 > 7話:おへや菓子

お話の続き。


〝コンコン…〟


ん??「はーい。」

「お部屋菓子をお待ち致しました。」


あ!!

部屋に夢中になるあまり、すっかり忘れていて、
ここでハッとなる方が多いようです。笑


お部屋菓子をお持ちすると
まだ鞄を背負ったままの方もいらっしゃったりします。

〝座らずに沢山お部屋の中を見てくださったんだなぁ〟と
嬉しくてついニヤニヤとしてしまいます。


「手作りのキャラメルパウンドケーキと
 淡路島特産の枇杷茶でございます。」


チェックイン後、
10分以内ぐらいのお時間にこぞらの焼菓子を
お部屋までお持ちしております。

これが風のへやと月のへやの、おへや菓子です。

オープン当初は、
無農薬のレモンのパウンドケーキでしたが、
今はキャラメルのパウンドケーキをお出ししています。

もしかしたら、季節によって
また変わるかもしれませんよ〜


枇杷茶は、
恐らくみなさん馴染みがないかもしれませんが、
すっきりとした後味がクセになる、そんなお茶です。

実は、淡路島は食料自給率が100%を超えていて
あらゆる特産品があります。

枇杷もその内の一つ。

枇杷茶の色は、実と同じオレンジ色で、
苦味もありません。

実は枇杷の葉は古来より、
煎じて飲まれたり、お風呂に入れたりし、
健康や美容に作用があると言われてきました。

この枇杷茶の味と、
パウンドケーキの甘さの相性がたまりません。

最高の3時のおやつです。


そして、このかわいい器。

以前にご紹介したこともある淡路島の南にある窯、
樂久登窯さんの器です。

器一つで、空気感も味も変わるものです。


窓を開けてようやくホッと一息。

あっと言う間にペロッと食べてしまいます。
「ごちそうさまでした。」


続きは次回。