森の宿の物語 > 13話:こぞらのおやつへ。

お話の続き。


ガラガラ…


え!?

何もない…

おやすみ..ですか??

ガラスケースに沢山のマフィンがあるのを
想像しながら扉を開いてしまったので
ついびっくりしてしまった。

そこにあったのは、空のガラスケース。


そう、「こぞらのおやつ」は、
11:00〜無くなり次第closeで、

閉店間際に来てしまったので
全て売り切れてしまっていたのです。


早い時は14:00台で無くなることもありますので
早い時間帯をオススメいたします。

ちなみに、お取り置きはしておらず、
実際にお店にいらっしゃった方から順番に
ご購入をしていただいておりますので
ご理解の程よろしくお願いします。

一報いただけますと
残りの数もお伝えできますので、
ぜひ電話にてお尋ねくださいね。



いやぁ〜残念…
食べたかったのに…

と思った瞬間、気付いてしまった。

11:00オープン?

チェックアウトは、11:00。

そうか!!!


「明日も11:00オープンですか?」

「はい、そうです。
明日の朝にはこのガラスケースに
10種類のマフィンと3種類のスコーン、
あとほかの2種類の焼き菓子も並びますよ〜」


思わず、想像してしまった。

「明日朝、必ずまた来ます。」

「はい、お待ちしております。
ごゆっくりしていって下さいね〜。」


逆に今日無くて良かった。

明日の朝、全種類並んでいるのが楽しみで仕方ない。

チェックアウトのあと、
次の目的地までの旅のお供にしよう。

そう思いながらお店を出ようとしたその時、

「あ、そう言えばドリンクもございますよ〜
明日のチェックアウト後、もし良ければぜひ。」


完全に心を読まれていた。
ワクワクしていたのが顔に出ていたのか..

「はい、そのつもりです!」
そう咄嗟に返し、扉を閉めた。


そう、こぞらのおやつでは、
テイクアウトのドリンクも販売しているのです。

オリジナルブレンドの珈琲や、
自家製シロップのスカッシュなど、
おやつと一緒にお楽しみいただけます。

こぞら荘の中で最も小さなお店で、
2組様が入ればいっぱいというようなスペース。

中にはドライフラワーやカゴが吊られていて、
珈琲と焼き菓子のいい香りが漂う。

特に朝は、扉をあけた瞬間、
焼きたてのいい香りがする。


明日の朝、また一つ楽しみができた。


続きは次回。