お話の続き。
ガチャ。
お部屋へ戻ってきた。
なんだかもう既にこの部屋に
愛着が湧いていて、家に帰ってきたような気分になる。
外へ出ていたので、
手を洗おうとしてハッとする。
「まだここの部屋に入っていない!」
ドアをスライドさせて、
入ってみる。
中には白い洗面台と、木の縁の素敵な鏡
お手洗いの上にはドライフラワーが飾られている。
お風呂は浴槽もあって、
身体を洗うスペースも広い。
…!?
ふと、洗面台にある巾着に目を向けた。
隣には小さな文字が書かれている。
〝巾着ごとお持ち帰りください〟
えぇぇぇ!?
いいの!?
表にはこぞら荘のロゴの女の子、
反対側には〝こぞら荘〟の文字が入っている。
そう、森の宿では、
歯ブラシ/歯磨き粉/シャンプー/コンディショナー
ボディースポンジ/ヘアゴム/コットン/綿棒/くし/剃刀
をこの巾着に入れ、ご用意をしております。
そして、このオリジナルの巾着を
ご宿泊の記念としてお持ち帰りいただけるのです。
先日、お部屋では出来る限り淡路島のものを
ご用意しているとお伝えしましたが、
もう一つのこだわりは、
〝いちいちかわいい〟というところです。
自分達が泊まってみてもワクワクするように、
あぁ..あれもこれもかわいいなぁって思えるように。
そう考えながら、ひとつひとつを選びました。
お帰りいただいた後、
リップなどの小物を入れたり、
身の回りのアクセサリーを入れたり、
モバイルバッテリーを入れたり、
お泊まりセットに使ったりしているなどと
嬉しいご報告をいただいております。
森の宿で過ごしたひとときを
お帰りになった後も思い出してもらえると幸いです。
おっと、そういや荷物も
適当に置きっぱなしだ。
あまりにもいろんなものに惹かれていたせいで
持ってきていた荷物を整理するのも忘れていた。
カーテンを閉めて、トランクをあけて、
ベッドに腰をおろした。
ん?
続きは次回。