森の宿の物語 > 8話:お部屋からの景色

お話の続き。


「ごちそうさまでした。」

窓からは気持ちのいい風が入っていて、
心地いい音楽と、
外の木の葉が揺れる音がきこえる。


〝天気もいいし外に出るかぁ〜。〟

お部屋菓子を食べたあと、
こうして外に出てゆっくりされる方が多いよう。


お部屋の外には、
テーブルが1つと、椅子が2つ。

もちろんここでお部屋菓子を召し上がって頂いたり
旅の途中で買ったものを食べて頂いても構いません。


そうそう、お部屋の持ち込みについてですが、
森の宿では、朝ごはんのみご用意があり、
晩ごはんのご用意はありませんので、
持ち込みも可能としております。


※ただし、持ち込みは、ご宿泊者様に限っていて、
こぞら荘の芝生席などで持ち込みのものを
食べたり飲んだりということはご遠慮頂いております。

※ご宿泊者様も、お部屋では可能ですが、
外の芝生席や小屋での持ち込みの飲食は
ご遠慮いただいておりますのでご了承ください。


少し話が脱線してしまいましたね。


ここから見える景色は、
何だか日常を忘れてしまうのです。

少し大袈裟かもしれませんが、
淡路島に住んでいる僕らでさえ
淡路島だということを忘れてしまう程です。


晴れの日、
山々が遠くまで連なっているのが見えたり

曇りの日、
霞がかった空とどんより落ち着いた空気を味わえたり

雨の日、
雨の音とともに霧がかって幻想的になったり

天気だけでなく、時間帯によっても
景色の色や空の色の変化を五感で感じて頂けます。


〝ぼけっとする〟という言葉は
日本語にしかない言葉だそうですが、

正にその、ぼけーっとしてしまう
というのがピッタリ当てはまる時間なのです。


写真は、風のへやからの景色。


風のへやは、より山あいに近く、
遮るものがありません。

写真も撮りやすく、
より非日常感を感じやすい場所にあります。


でも、意外と人気なのが
ひっそり感のある月のへや。

月のへやは、小屋や芝生と一緒に
山あいを楽しんでいただけます。

横にはお店の屋根があり、
まるで民家の隙間から山あいを眺めるような
落ち着きのあるひっそりとした感覚にもなります。


夕日を眺めたり、
朝大きく深呼吸をしてみたり、
時間を忘れるほどのひとときを
この景色とともに味わっていただきたいのです。

少し喉もかわいたので
お部屋の中へ入ることにしましょう..


続きは次回。